転学部についてのお話。
大学に入ってから学部選びを後悔する人は多いです。
私もそうでした。もっとやりたいことがあると強く感じたのです。
そこで大学一年生の頃に転学部を志しましたが、いくつかの理由で挫折してしまいました。
しかしその後大学院に進学するに当たって転学部を決行。
転学部はメリットだけではありません。当然デメリットもたくさんあります。
一度挫折をして、結果転学部を行なった私だからこそわかる観点から詳細に解説していきます!
転学部をした大学院に関する記事はこちらからどうぞ!
後悔したと感じている人は転学部もアリ
転学部という言葉を大学に入ってから知った人は多いでしょう。
大学によっては入学後、所定の手続きをふむと学部を変えられることがあります。これを転学部と呼びます。
大学に入ったものの、今やっている内容は自分の興味とは違うなと感じている人は一度検討してみてもいいかもしれません。
マイナビの調べによれば大学に入った後自分の学部選びを後悔した人の割合は以下のようになっています。
約4割もの人が後悔したことがあると回答しています。結構多いですよね。
少しでも興味がある人は一度考えてみるのをおすすめします!
転学部のデメリット
転学部は重要な選択です。
そこで先にデメリットを紹介していきます。
シンプルに勉強が大変
転学部の試験の対策をしながら自分が今いる学部の勉強もしなければいけません。
転学部には元いた学部で高い成績を修める必要があるので普通の学生の二倍近い勉強量が必要です。努力は必須ですね。
転学後留年してしまう可能性がある
転学試験を通過したとはいえ、転学先の学生とは2年近くの差があるので講義についていけず留年、、なんて話もよく聞きます。
基本的に転学した学生だからといって優遇措置などがあるわけではないので、今まで勉強していなかった科目を必死に勉強することになります。
単位を失う可能性がある
これはどの学部から転学部を行うかにもよりますが、専門分野が異なる学部に転学をする場合単位を持ち越せないことがあります。
せっかくとった単位がなくなってしまうことがありうるのでしっかり大学側に問い合わせる必要があります。
転学部をする前に
この記事を読んでいる方は転学部を考えている方でしょう。あるいはすでに転学試験に申し込んでいる人かもしれません。
一つだけ注意があります。
皆さんは本当にその学部に転学したいでしょうか?
上で挙げたデメリットは一例であり、転学後にもっともっと大変なことはあるかもしれません。
もしかしたら、転学した結果また後悔してしまうこともあるかもしれません。
それでも転学の道を選ぶでしょうか?
このことについてもう一度だけ考えてみてほしいと思います。
それだけ転学部というのは重要だからです。
それでも転学を考える皆さんにはここからメリットを紹介したいと思います!
転学部のメリット
ここまで悪い点ばかりを押してきましたが、転学部にはたくさんのメリットがあります!
具体的には以下のようなものがあります。
自分のやりたいことを追求できる
転学部を考える理由の第一位がこれだと思います。
そしてこれが転学部による最大のメリットです。
いざ大学に入って勉強してみると高校生の頃思い描いていた内容とはかけ離れている、なんてことはよくあります。
そこで転学部をすることで本当に自分のやりたいことを追求できる可能性が上がります。
周りの関係をリセットできる
大学に入った時に周りとのモチベーションや目標が全然違ってうまく馴染めない。そんな方は転学部もおすすめかもしれません。学部を変えることによって周囲の人がガラッと変わるので1から人間関係を構築できますね。
ただ、人によってはこれがデメリットとなる可能性もありますのでご注意ください!
就活に有利になる
学部によっては、今いる学部よりも就活に有利になることもあります。
例えば、私はいま理学部の物理学科に所属していますが大学院からは専攻を変えて工学部の情報系の専攻に進みます。
私は就活を考えて転学部をしたわけではないですが、工学部は教授から企業への推薦枠が多く、教師や研究所など一部の仕事を除けば実際に今いる学部よりは就活に有利になることは間違いないです。
1、2年生の間に就活を強く意識するのであれば転学部も一つの手段かもしれませんね。
ちなみに、就活を有利にするという意味では転学部以上に資格取得が大事になってきます。
月額1000円でサブスクのように資格対策ができるサイトがあるので紹介しておきます。
月額定額サービス【ウケホーダイ】「オンスク」と呼ばれるサイトになります。
他のサイトと違ってサブスク制なのが特徴です。
一つの資格に特化したオンラインサイトは多くありますが月額制で受け放題というサイトは非常に珍しく便利ですので資格に少しでも興味がある方はぜひどうぞ!
独学で勉強する力がつく
転学部にあたっては基本的に仲間がいないので自分の力で勉強を進めていく必要があります。
ここでしっかり勉強ができれば自ら考えて行動する力がつきます。
合格できれば自分の自信にも繋がりますね!
さまざまな視野が身につく
転学部を行うことによって二つの専門分野を学ぶことができます。
一つの物事を様々な視点から考えられるというのは非常に強いスキルですよね。
例えば私は物理学科から情報系への転学部を行いました。
物理の専門科目を勉強していたことで情報系の研究において何度も役立つ場面があります。
あるいは、理系から文系に転学をする方であれば理系で身につけた論理的考え方は文系の論文作成において必ず役に立つでしょう。
当然逆も然りです。文系から理系の転学部であれば、文系で身につけた大量の論文を読む力はそのまま理系での研究に役立ちますね。
その分勉強は大変ですが色々な観点から物事を考えられるようになりました。
転学部の流れ
転学部を行うには実際にどのようにすればいいのかをみていきましょう。
①大学に問い合わせ
まずは、問い合わせです。大学によってはそもそも転学部の制度を備えていない大学もあるのでまずは大学に問い合わせをして確認してみましょう。
よくあるのが、「制度自体は存在するけど定員がいっぱいだから募集しない」というパターンです。
大学は入学試験の段階で定員いっぱいまで学生を募集するので、留年や中退など何らかの理由で学生が減らないと募集をしないという大学も多いです。
②書類審査
いざ、転学部をすると決まったらまずは書類選考を通過しなければなりません。
書類選考でよく必要となる書類をあげておきます。
- 今までの成績証明書
これはどの大学でも共通して必要になるかと思います。転学部は元々いた学部での成績が良くないとできないことが多いのでこれは必須です。
そのため今いる学部での勉強も手を抜いてはいけません。全て一番上の評価を取るくらいの気持ちでいきましょう。
- 志望動機書
これも必要な大学が多いです。大学側からすると、しっかりとした理由がない学生をわざわざ受け入れるのは怖いですよね。そのため、なぜ転学部を希望するのかということについてしっかり聞いてくる大学が多いです。
志望動機書の書き方はこちらの記事で完全解説しています!
院試研究計画書の書き方って?【例文つき】〜東大院合格者が教えます〜
- 英語のスコア
これは必要でないところも結構あるかと思います。TOEICやTOEFLの公開テストのスコアを要求してくる大学も一部あります。私が在籍している大学でもTOEICのスコアシートを要求されます。
注意して欲しいのが、TOEICやTOEFLはスコアシートが手元に届くまでに1ヶ月以上時間がかかることです。早めの受験をお勧めします!
TOEICの効率のいい点数の挙げ方はこちらで紹介しています。
【250点アップ】超高コスパでTOEICの点数を上げる方法〜1ヶ月半で誰でもクリア〜
③筆記試験
書類選考を通過すると、筆記試験があります。これは完全に大学によってやり方や日程がまちまちですが、転学先の学部の教授が問題作成をすることがほとんどです。
④面接
最後に面接の試験があります。基本的に聞かれることは、
なぜ転学部を希望するのかということ
転学部をした後に何をしたいかということの二つです。
大学によって他にもいくつか質問をされることはあると思いますが、この二つは必ず質問されるのでしっかり対策しておきましょう!
どうやったら転学部試験に合格できる?
転学部に必要なことはなんでしょうか。大前提ですが、元々の学部でのいい成績は必須です。
これが悪いとそもそも書類選考を通過できません。
ではその先の筆記試験はどのように対策すればいいでしょうか?
それはズバリ「転学先の学部の学生と同じことをする」ことです。
転学部の試験は転学先の教授が作ることは先ほどお話ししました。その教授が普段行っている授業を知って対策を行うことで効率よく対策を行うことができます。
転学したい学部の生徒を探して試験や授業の資料をゲットしましょう。これが一番の近道です。
ただし、試験範囲は事前に確認してくださいね!
転学部は大変な分メリットがたくさん!
今回は転学部についてのお話をしてきました!
大変ですし必ずいい選択とは限りませんがメリットはたくさんあります。
今回の話をまとめておきます!
転学方法まとめ
- 本当に転学部をしたいかどうか考える
- 転学部をすると決めたら大学に問い合わせて情報収集
- 今いる学部でいい成績を取っておく
- 最後の転学試験対策は転学先の学生を頼る
私自身転学部を考え、一度は諦めてしまった身なので転学部を考えている人をとても応援しています。
もっと知りたい方はコメントに残してください!
では、一緒に頑張っていきましょう!
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