ほとんど全ての大学院で必須になる英語試験。どのように対策するのかについて気になる人は多いと思います。
この記事では英語試験の中でもtoefl iBT試験に焦点を当てて解説していきます!
TOEFL iBTってなに?という話から具体的な院試に向けての準備まで取り上げています。
toeic対策の記事はこちらから
【250点アップ】超高コスパでTOEICの点数を上げる方法〜1ヶ月半で誰でもクリア〜
東大の情報理工学研究科に合格した私が徹底的に解説します!
TOEFLにはiBTとITPの二種類がある
まず、TOEFL 試験について軽く紹介。
TOEFLにはiBTとITPの二種類の試験があります。この記事で主に紹介するのはiBT試験の方になります。
正式名称を TOEFL internet Based Testと言います。TOEICなどの他の英語試験と大きく異なるのが、紙ではなくパソコンを使って試験を行うというところですね。
実際にパソコンに向かって試験を受けたことのある人は多くないので最初は戸惑うかもしれません。
TOEFL iBT試験では英語における4技能・・・Reading,Listening,Speaking,Writingの全てを問われるタフな試験となっています。
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受験期間に注意
試験についての話をする前に、とても大事な話です。
院試のためのTOEFL iBT試験の受験は4月の中旬までに受験しないと間に合わないです。
これには理由があって、大学院試験には出願期間というものがあります。
多くの大学はこの際に英語試験のスコアシートの原本を提出することを求めています。
ここで注意が必要なのが、スコアの原本を提出しなければならないということ。
テストの種類にもよりますが、受験してからスコアシートが手元に届くのには約4週間~6週間の期間がかかります。
受験はできたがスコアシートの提出が間に合わずに受験ができなかったという方を何人か見たことがあります。
この記事を読んでいて院試の受験を考えている方は今すぐに昨年の募集要項をチェックして出願期間をチェックしましょう!
2022年度(昨年度)の具体的日程
ここでは私が受験した東京大学大学院 情報理工学系研究科の試験日程を例にとって説明してみます。
まず、昨年度(2022年度)の情報理工学系研究科の出願期間が6/1~6/7の一週間でした。
次に、昨今の社会的状況を鑑みて大学院側から特例措置の告知がなされました。
内容が以下のようなものになります。
特例的に、6月21日までに受験をすれば出願に間に合うようになっていました。
しかし来年以降の試験形式がどうなるかはわかりません。
もし例年と同様に、出願時期にスコアシートを提出しなければならない場合について考えてみます。
TOEFL iBT試験のスコアシートは受験からおよそ6週間後に自宅に届きます。
出願期間を考えると、最初に言ったように4月の中旬までに受験しないと間に合わないことになります。
必ず要項をこまめにチェックするようにしましょう!
私はギリギリで受験をしましたが、かなり焦りました、、、!
もし出願期間に間に合わない時の対処法をこちらで紹介しています!
TOEFL iBTかTOEFL ITPか?
ここまでiBTの説明を行ってきましたが最初に言ったようにTOEFL試験にはTOEFL ITPという試験が存在します。
まずはそれぞれの比較を見てみましょう。
TOEFL iBT | TOEFL ITP | |
試験科目 | Reading Listening Writing Speaking | Reading Listening Grammer |
受験費用 | 約25,000円 ※ | – |
試験時間 | 3時間半〜4時間 | 約2時間 |
満点 | 120点 | 677点 |
メリット | 個人受験なので受験しやすい 週に4回受験チャンスがある | iBTより難易度が低い |
デメリット | 受験料が非常に高い | 団体受験しかないので受験しづらい |
ITP試験で院試を受験する場合は大学院側で一斉に行われるテストを受験することになります。
例年8月ごろに行われています。
さて、受験するならどっちがいいか?
私個人の意見になりますが、TOEFL iBTのスコアを提出するよりもTOEFL ITPを受験することが圧倒的にお勧めです。
理由は二つあります。
一つ目は単純にTOEFL iBTの方が難易度が圧倒的に高いことです。
上の表からもわかるようにTOEFL iBT試験はITP試験に比べて問われる内容が広いため難易度も高いです。
そのため高得点を目指すには非常に高い英語力が要求されます。
もう一つの理由は二つの試験の変換方法に問題があることです。
どういうことかと言うと、両試験の難易度に見合った変換がなされていないのです。
具体的な点数を見ながら説明しましょう。
TOEFL iBT試験とITP試験の得点換算表を記載します。
TOEFl iBT | TOEFL ITP | TOEIC |
120 | 677 | 990 |
110 | 637 | 980 |
100 | 600 | 880 |
90 | 577 | 805 |
85 | 563 | 770 |
80 | 550 | 730 |
75 | 537 | 690 |
70 | 523 | 650 |
60 | 497 | 580 |
55 | 480 | 530 |
50 | 463 | 480 |
後述するように、TOEFL iBTでの目標点は80点になります。
表をみるとITPでは550点と同等のスコアとされています。
しかし、ITPテストはReadingとListeningとGrammerだけから構成されているという特性上日本人は点数が伸びやすいです。
ITPテストはGrammerというセクションにおいて得点を伸ばすことで変換表以上の点数を目指すことが比較的容易です。
ならiBT試験の勉強なんていらないじゃん、、、と思ったあなた。正解です。
iBT試験は本来避けるべきです。
しかし、ここ2年間の社会情勢から東大を含めた多くの大学院ではITP試験を実施していません。
つまり必然的にiBT試験を受ける必要があります笑
今後の院試がどのように変化していくかは不透明ですがこの状況が続けばiBT試験の対策は必須になります。
そこでiBT試験の目標点数と具体的対策方法について解説していきます!
ここからは主に東大の院試に関しての解説になります
TOEFL iBT試験の目標点、足切りは?
実際何点取ればいいのか?という疑問を抱いている人は多いかと思います。
これは受験する研究科によっても差があるのであくまで目安ということを前提として読んでください。
私が受験した情報理工学研究科に関していえばTOEFL iBT試験で80点を取ればまず問題ないと言われています。
他研究科についても基本的にこの80点というラインは変わりません。
情報学環や新領域など一部のTOEICでの提出が認められている研究科についてはおよそ850点程度あれば問題ないです。
これはあくまで安心できるラインの得点なので、実際の得点が80点に満たなかった場合でも焦ることなく勉強を進めるべきです。
また67点で合格した方や60点で書類選考を通過した方の話も聞いたことがあるので気にしすぎるのは良くないです。
TOEFL iBTの対策
私が実際に行っていた対策法と合わせて紹介していきます。
詳しい解説記事はまた別で紹介するのでここでは軽くまとめます!
Reading(リーディング)
Readingはひたすら語彙を伸ばすに限ります。
TOEFL iBTの語彙のレベルは高く、TOEICとは異なり専門用語が頻出します。
そこで TOEFL専用の単語対策が必須です。
単語帳は一択です。下記の書籍に取り組みましょう。
4セクションに分かれており、最後まで取り組むのが理想ですが3セクション目まででも対応できます。
実際の問題対策は以下のシリーズがお勧めです。
Listening(リスニング)
リスニングはTOEICなどの試験に比べて放送時間が長い(3分〜6分)ことが特徴です。
長い時間の放送に耐えられるように、普段から長めの英文や講義を聞くことが大事です。
私はTED talksと呼ばれるアプリを用いて対策を行なっていました。
やり方としては簡単で一日一つTED talksのセッションをシャドーイングするだけです。
注意点としては、一日一つしかやらない分毎回試験以上の集中力で臨むこと。
電車内で流し聞きを行うのではなく、机に向かって全力で集中してやりましょう。
最初はかなり時間がかかって人によっては1時間以上かかると思いますが、どんどん時間は短くなるはずです。
もう一つの注意点は聞こえなかった単語を全てメモしておくことです。
聞こえない単語や文には全て理由があります。
- そもそも単語自体を知らない
- その単語の発音を知らない
- 他の単語とくっついて異なる発音になっていた
- 集中力が切れていた
などなど
聞こえなかった音に対して全て分析を行いましょう。
10回ほど行うと自分が聞こえない音に傾向が見えてくるはずです。
その苦手な音を何度も聞いて訓練を行えば、一ヶ月たったくらいに明らかに聞こえ方が変わってきます。
TED公式サイトはこちらから
Writing(ライティング)
writingは日本人が比較的得意と言われるセクションです。
私も具体的な対策はひたすら過去問を解くことしかやっていませんでした。
Readingと同じシリーズの以下の書籍がお勧めです。
また、こちらの書籍もお勧めです。
非常に役立つフレーズが掲載されており、なんといってもそのままSpeakingセクションに使いまわせるところが素晴らしいです。
Writingの一番の対策は、テンプレートを暗記した上でとにかくたくさんの英文を自分で書いてみることにつきます。
Speaking(スピーキング)
Speakingセクションは非常に高得点が狙いづらいです。
日本人は話す訓練をほとんどしてきてないのが一番の原因ですね。
対策は簡単です。
制限時間いっぱい話し続けることを意識しましょう!
、、と急に言われても何をしたらいいかわからないですよね。
英会話を日常的に行いましょう
最も効率がよく簡単に点数が上がる対策法です。
TOEFLのスピーキングは余裕を持って話し続けることができればある程度の点数が取れるように安定します。
参考までに、内容はひどいものでしたがとにかく喋り続けることを意識した結果20点/30点までは取得できました。(日本人の平均は17点)
この余裕を持って話し続けるということは簡単なようでいて慣れが必要です。
当然ライティングと同様テンプレートの暗記である程度の訓練は積めます。
しかし、TOEFL iBTの採点は実際の人間が行うので話し方やテンポ感など独学で学ぶには難しいところが多いです。
特にSpeakingに関しては独学でやるには限界が近く、試験対策としてできるのはテンプレートの暗記くらいしかありません。
TOEFLの勉強を始めてしばらく経ってから英会話を始めたのですが、英語をしゃべる上での心理的抵抗がなくなりテンポが明らかに良くなりました。
この記事を見ている人はぜひ一度ネイティブと実際の英会話を体験してみましょう!
こちらの記事でTOEFL対策におすすめのサービスを紹介しています。
全て無料で体験レッスンができるので一度試してみることをおすすめします!
英語にこだわりすぎない
ここまでTOEFL iBT試験について解説してきました。
一つ注意点があります。英語の試験対策に時間を取りすぎないようにしましょう。
東大に限らず多くの大学院では英語の試験のスコアは比重が低いです。足切りにしか使わなかったり、配点が非常に低かったりするため重要度は高くないです。
英語対策に時間を取りすぎて専門分野の対策ができなかった、、なんてことにならないように注意しましょう!
まとめ
今回はTOEFL iBTの詳細についてのお話でした。
とにかく早めに対策を行うことと、一度募集要項を確認することをお勧めします!
院試で使用教科書についてはこちらの記事でまとめています。
では、一緒に頑張っていきましょう!
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