簿記2級が難しすぎる・・・・受かる気がしない!!
簿記2級取得を目指して頑張っている方の中にこう感じる方もいるでしょう。
それもそのはず。簿記2級は簡単な資格ではないんです。
しかし、決して合格不可能なレベルではありません。
この記事では勉強していて難しく感じたり、残念ながら一度不合格になってしまった方が
なぜ「受かる気がしない」と感じてしまうのか。
その理由についてじっくり解説しました!
もちろん、その対策法についてもどこよりも詳しく解説しているのでぜひ最後まで読んでみてください!
先に言っておくとほとんどの方は「勉強範囲に穴がある」、「過去問を重視しすぎている」、「基礎を軽視している」のどれかに当てはまります。
実際に詳しくみていきましょう!
簿記2級に受かる気がしないと感じる7つの理由
本題に入る前に一つだけ。
参考書は必ず最新のものを使ってください!!
簿記は頻繁に範囲が変わるので最新のものでないと対応できません。
では、簿記2級に受かる気がしないと感じる理由を7つ紹介していきます!
それぞれをクリックすると該当する説明にジャンプします!
では、一つづつみていきましょう!
簿記3級が未完成である
いきなりですがこの画像をみてください。
これは簿記2級の試験範囲のイメージ画像です。
画像からわかるように簿記2級の範囲は完全に簿記3級の知識が土台となっています。
しかし、簿記が難しいと感じる人は簿記3級の範囲の知識があやふやかもしれません。
基本的に簿記2級のテキストは簿記3級レベルの知識が入っている人を対象として書かれています。
そのため簿記3級の知識が曖昧だと、簿記2級を勉強していてもすんなり頭に入ってこなかったり問題を解くときに正確に解くことができなくなってしまいます。
インプットを重視しすぎている
これもありがちなミスですね。
簿記試験は覚えることも多く、ついつい参考書を読むので精一杯になってしまいがちです。
しかし、簿記試験においては圧倒的にアウトプットの練習の方が大事です。
なぜかというと、簿記の試験は選択式ではなく記述式の試験だからですね。
選択式の試験であれば知識を暗記しさえすれば高得点が狙えるのですが、簿記試験は自ら手を動かして回答する必要があるためアウトプットの訓練が必要不可欠になるんですね!
過去問演習が全てになっている
一見、先程の理由と矛盾しているように見えるかもしれませんがそんなことはありません。
みなさん、演習の際に過去問題集を完璧にして満足していませんか?
もちろん過去問で対策するのは大変有効な試験対策なのですが簿記試験では過去に出題されていない分野が頻繁に出題されます。
日商簿記公式HPによれば、「簿記試験は実務で活躍できる人材のための試験であり、実務での状況は常に変化するから」ということの様です。勘弁して欲しいですね笑
過去問だけでの演習で満足してしまうと本番で見たことのない問題が出た時に焦ってしまいますよね。
工業簿記に穴がある
簿記2級の大きな特徴として、工業簿記が新たに加わります。
2級の取得に苦戦している方は工業簿記をマスターしきれていないという可能性があります。
後述しますが、簿記2級取得のためには工業簿記での高得点獲得が必須。
算数が得意じゃないから、、と苦手意識がある方は絶対に克服しましょう!
全てを暗記しようと色々な参考書を使用している
これも良くある理由ですね。
簿記2級はただでさえ覚えることが多いです。特に初めて簿記について学ぶ人なら尚更ですよね。
その中で色々な参考書に手を出してしまうと全てが中途半端になってしまいます。
さらに先ほど書いたように、簿記試験はアウトプットの方が重要です。
イラストの量や、書き方の部分で違いはあれどどの参考書を使っても合格は十分狙えるので一冊を全力でやり込む様にしましょう!
基本的な仕訳や図を疎かにしている、わからないところを放置している
みなさんは演習を行うときしっかり紙に書いて解いていますか?
頭の中で答えを思い浮かべてそのまま答えを確認して
「あ〜あってた、よし次の問題」
なんてやってないでしょうか?
簿記試験においてこの勉強法は絶対におすすめしません。
試験本番を考えてみてください。
頭の中に答えを浮かべてはい終わり。次の問題。
こんなことはできないですよね笑
何度も言うように、簿記試験は自分で答えを導かないといけません。そのためには日頃から手を動かして仕訳やシュラッター図を紙に書く様にしましょう。
また、勉強していると必ずわからないところや演習で間違えるところが出てきます。
そこをそのままにしてしまうと合格は遠ざかってしまいます。
簿記の試験は総合問題なので、一分野でもわからないところがあると全体に響いてしまうんです。
合格率の低い時に受験した
最後は皆さんの実力とは違う理由です。
簿記試験は回によってかなりの難易度差があると言われています。下の画像をみてください。
これは直近15回の簿記2級試験についてのデータです。
緑で示した合格率のデータを見るとわかるように高い時は50%近く、低い時は10%以下と
かなり幅がありますよね。
勉強したのに合格できなかった!という方は、運悪く合格率が低い回に当たってしまっただけかもしれません。
このデータからもわかるように簿記2級は簡単な資格ではないんですね。
一度不合格となってしまった方も気にする必要はありません!
簿記2級に合格するための8つの対策
ここまでで、簿記2級に受かる気がしないと感じる理由について確認できました。
あとはこれを対策すれば合格はかなり近づくはずです。
では実際に合格するための具体的な対策について紹介していきます!
それぞれをクリックすると該当する説明にジャンプします!
必要な勉強時間を確保する
まず、当たり前ですがある程度の勉強時間を確保しましょう。
独学で簿記2級の取得を目指す場合250~400時間程度の勉強時間が必要と言われています。
通信講座を使用する場合はこの半分程度(=100~150時間程度)が目安となりますね。
もちろんこれだけの時間を勉強しなければ合格できないというわけではないです。
安心して合格を目指すためには試験日から逆算して自分がどれだけの勉強時間を確保できるのか?ということをあらためて考えてみましょう!
参考までに今年の簿記試験の日程を記載しておきますね。
簿記三級の論点を全て身につける
簿記試験は総合問題として出題されるというのはお話した通りです。
まずは簿記3級で問われる知識は完璧に頭に入れましょう。
目安として、簿記3級の過去問を解いた時に絶対に満点は取れるくらいのレベルになれば完璧ですね。
通信講座受講
現在独学で勉強していて受かる気がしない、、と考える方には通信講座の受講という手もあります。
通信講座は高いと思う方もいるかもしれません。
ただ、もし独学で勉強して何度も受験をすることになってしまうと結局受験料がかさみお金がかかってしまいます。
通信講座は簿記試験対策を教え続けているプロから講義を受けられるので独学よりも圧倒的に効率が上がります。
もちろん通信講座は安くないのであくまで自分の金銭面や時間と相談して最終的にコスパがいい方を選びましょう!
おすすめは一旦資料請求だけして無料の案内やテキストを見てみることです。
その上で気に入った時に初めて入会すればいいですね!
私がおすすめする通信講座の資料請求はこちらからできます。
資料請求は無料なのでぜひ一度申し込んでみてください!
資格★合格クレアール
就職・転職・キャリアアップに役立つ各種国家試験・検定など全12講座開講中。教育訓練給付制度対象講座もあります。
さらに、通信講座とは別ですが無料の動画を利用するという手もあります。
ふくしままさゆき先生という方がやっている解説講座が大変参考になります。
行き詰まっている方はぜひ参考にしてみてください!
過去問だけではなく予想問題集を使う
簿記の試験では頻繁に初見の問題が出ることはお話しした通りです。
ではどうしたらその初見の問題に対応できるでしょうか?
一つは初見の問題が必ず出ると意識した上で普段から練習を積み本番に臨むことです。
初見の問題が出るとはいえ、試験範囲を逸脱するものが出るわけではありません。
当然、試験範囲の中からしか出題されないので過去問を解きつつも「この分野はあまり過去問では出ていないかもな」という意識を自分の中に持つといいです。
同じく初見の問題に立ち向かうとしても意識しているとしていないとでは雲泥の差ですからね!
もう一つは予想問題集を使用して演習することです。
過去問とは異なり各社が
「次回の簿記試験にはこんな問題が出るんじゃないか?」
という分野に絞って問題を作成したものです。
作成者はプロたちなので当然的中率は高いです。
その中でもおすすめはTACという会社が出版している問題集になります。
私も簿記試験を対策する時に使用しました。
この書籍の特徴は「本試験と同レベルかそれ以上の難易度で作成されていること」です。
この演習書をこなすと本番で多少難しい問題や、初見の問題が出てきても動揺することはなくなります笑
工業簿記を完璧にする
簿記2級の試験は商業簿記(60点)と工業簿記(40点)に分かれていることはご存知かと思います。
合格のためにはこの中でも工業簿記で満点近くをとることが不可欠です。
簿記試験で初見の問題が多いことはこの記事で何度も触れていますが、初見の出題は商業簿記の範囲であることがほとんどです。
裏を返すと工業簿記は問題がパターン化されておりひねった問題が出ることは少ないんですよね!
工業簿記で満点が取れると商業簿記の分野で多少点を落としても合格が狙えます!
そのための訓練は、必ず手を動かしながらとにかく何度も問題を解くことに着きます。
工業簿記に苦手意識がある人はそもそも演習が足りていないか、紙に書かずに演習を積んでいるかのどちらかであることが多いです。
似た問題を解くことで必ず理解できる瞬間が来るので諦めずに何問も解きましょう!
工業簿記を勉強する上で私のおすすめの参考書はこちらです。
イラストが多いことと工業簿記を解く上で欠かせない「シュラッター図」についての解説が丁寧なので使いやすいです。
章末問題も多数掲載されているのでおすすめです!
暗記したらすぐにアウトプット
簿記試験は圧倒的にアウトプットが大事です。
そこでインプット→アウトプットの流れを細かく繰り返しましょう。
具体的には参考書を一気に全て読むのではなく、一章読んだらその章の確認問題を自力で解ける様になるまで解きましょう。
これを繰り返しながら、参考書を終わらせるイメージです。
一度教科書を読むのよりも時間がかかるので焦るかもしれませんが、一気に全部読んでもほとんど覚えていられないので結局こちらの方が効率が良くなります。
具体的におすすめな方法として、
参考書の内容をノートに書き写しながら勉強するのではなく、自分が理解したことや感じたことを直接参考書に書き込んでいくのがおすすめです。
人間はすぐにものを暗記することはできません。何度も繰り返して覚えていくしかないのです。
効率のいい復習のタイミングについてはこちらの記事で解説しています。
とにかく仕訳と図を自分の手で書く
工業簿記のところでも話しましたが、自分で手を動かしながら勉強することは本当に有効です。
人間は頭だけではなく体でも記憶することができます。
自転車に乗るときって頭で理論的に考えながら乗っていないですよね?
それと同じです。
何度も何度も仕訳や図を手で書くことで勝手に体が覚えてくれます。
そして、簿記は仕訳に始まり仕訳に終わるなんて言葉があるように仕訳ができないと絶対に合格できません。
本番で仕訳を一つ間違えたせいで不合格になった、というブログはいくつもあります。
それほど仕訳は大事です!
おすすめなのは一日10個仕訳を行う!
と決めてしまうことです。
それだけなら大した手間じゃないので寝る前にでも済んでしまいますしね。
ネット試験を受験する
どうしても受からない、、という人はネット試験の受験を検討するのもありです。
あくまで現状ですが紙の試験よりもネットの試験の方が難易度が低いと言われています。
また、ネットの試験は高頻度で受験することができるため年に三回しかない紙の試験を受けるよりも効率がいいです!
ちなみに、ネットの試験は紙の試験と値段が変わらないのでデメリットはないです!
(形式がパソコンを使用したものですのでそこだけ注意)
紙の試験を受験したけど落ちてる気がするからすぐにネットの試験を受ける。。なんてこともできます。
ただし、紙の試験の直後などネット試験が開催されていない時期があるのでご注意ください!
ネット試験が開催されない時期を記載しておきます!
自分で取得を目指して見た感想
私も簿記2級を取得しようと思い立ち大変苦労しました。
その時の思いから同じように苦労している方のために今回の記事を書こうと決意したのです。
私が実際に簿記2級に挑み合格するまでの体験を記事にしているのでぜひご覧ください!
ちなみに、私が苦労した理由は「インプットを重視しすぎたこと」です。
皆さんもぜひ気をつけてくださいね!
簿記2級は簡単ではない!
今回は簿記2級を難しいと感じてしまう理由とその対策についてまとめました!
勉強しているとどうしてもモチベーションが下がって不安になることがあると思います。
そんな時は簿記2級に受かった時のイメージをしてみましょう。
みなさんは今頑張って勉強して簿記2級取得を目指しているはずです。
そんななか合格を勝ち取れた時の達成感はとてつもないものでしょう。
そして、簿記2級の取得によって確実に未来の選択肢が増えるはずです。
そんなキラキラしたイメージを想像すれば自ずとやる気が出てきませんか?
では、一緒に頑張っていきましょう!
おすすめ教科書はこちら
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